阿久津祐治PERSONAL TRAINING
TRAINING NOTES

筋トレを続けても変わらないとき、フォームを直す前に確認したいこと

著者:阿久津祐治 · パーソナルトレーナー

筋トレを続けているのに、身体の変化を感じられない。動画を見てフォームを直してみても、どこかしっくりこない。

そんなときは、意識することを増やす前に、今の動きを一度整理してみてください。

私は銀座・笹塚でパーソナルトレーニングを行う中で、身体を決まった形に合わせるよりも、その人が自然に動きやすい条件を整えることを大切にしています。今回は、フォームに迷ったときに、どこから確認するのかをお伝えします。

バーベルを担いでスクワットの準備をする阿久津祐治

まず、「変わらない」の中身を整理する

変わっていないと感じるのは、見た目なのか、扱える重さなのか。それとも、毎回の動きに手応えがないのか。同じ「変わらない」でも、見直すことは少しずつ違います。

身体の変化には、トレーニングの内容や継続期間だけでなく、食事や休息も関わります。フォームを変えれば、すべて解決するわけではありません。

見た目の変化を求めるなら、普段の食事や運動の記録も一緒に確認する。一方で、教わった動きを再現できない、毎回違う動きになってしまうと感じるなら、動作を始める前の条件にも目を向けてみます。

フォームの形より、身体をどう支えているか

「胸を張る」「膝をこの位置にする」と言われても、意識するほど動きがぎこちなくなることはありませんか。

私が最初に確認するのは、足や手がどこに触れているか、どこで身体を支えているか、どの方向から力を受けているかです。そのうえで、実際の動きを見ていきます。

たとえばスクワットなら、しゃがんだ姿だけで判断せず、足の置き方や床との接触から確認します。器具を押す種目なら、手を置く位置や身体の支え方も見直します。

プレス中の手とバーの接触部分を丸で示した画像
押す動作の中で、手とバーの接触も確認します。

見た目の形だけを揃えようとすると、何を変えればよいのか分からなくなることがあります。動きの前提となる条件まで戻ることで、試すことを絞っていきます。

バーベルを担ぎ、スクワットで深くしゃがむ阿久津祐治

一つ変えて、同じ動きを試す

足の位置、手の位置、動く速さを一度に変えると、どの変更が関係していたのか分かりにくくなります。そのため、まず今の動きを確認し、条件を一つ変えてから、同じ動きをもう一度試します。

足の位置を見直すなら、それ以外はできるだけ揃えて比べる。身体を支えやすくなったか、途中で動きが止まらないか、同じように繰り返せるか。見た目に加えて、本人の感覚も確認します。

変えたからといって、必ず動きやすくなるとは限りません。違いがなければ、無理にその方法を採用する必要もありません。何が変わり、何が変わらなかったのか。それを確かめることが、次に試す条件を考える手がかりになります。

その場だけでなく、自主トレにつなげる

指導を受けているときはできても、次のトレーニングで分からなくなってしまう。それでは、日々の練習につながりにくいと思います。

細かな注意点をたくさん覚えるよりも、足を置く位置や身体を支える場所など、自分で確認できることを残す。必要であれば位置や動きを記録し、次回も同じ条件から始められるようにします。

私が考える「自然な動きが、フォームを作る」とは、何も考えずに動けばよいという意味ではありません。動きやすい条件を確かめ、自分でも再現できるようにすることです。

続けているのに、変わらない。その努力を変化につなげるために、まずは今の動きを一緒に見直してみませんか。

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